OS X macOS Mojave 10.14対応 FTDI VCPドライバをインストールする方法

何もしなくていいんです!

声を大にして言いたい。何もしてはいけない!とりあえずUSBケーブルでMacに接続してみてください。そしてターミナルを開いて /dev の下をみてみましょう。(lsコマンド例を書きたいんですがなぜか書けない… /dev/cu.u* をlsしてください)

cu.usbserial-xxxxxxxx が表示されていれば完了です。

これが表示されれば完了

大事なことなのでもう1回言います。何もしなくていいんです。

FTDIのVCPドライバをインストールしなくてもいい理由

FTDI公式サイトのインストールガイドをみてみましょう。

3.2 Installing VCP Drivers on OS X 10.9 onwards
Since 10.9 (Mavericks), OS X has included built-in partial support for some FTDI devices in VCP mode. Starting with 10.11 (El Capitan), Apple’s own driver seems to be sufficiently comprehensive that many customers will not need to install FTDI’s own VCP

OS X 10.9以降にVCPドライバをインストールする方法は、3.2にあります。OS X 10.9 Mavericks以降はもともと部分的にFTDIのVCPモードをサポートしています。10.11 El Capitan以降はFTDIのVCPドライバはインストール不要です。

ドライバーを探すとApple社の署名つきインストーラーが置いてあるし、とりあえず実行しておけばいいんでしょ?って思いがちですが、インストール不要です

そもそもVCPとは何か?

VCPというのは、Virtual COM Portのことです。昔のパソコンにはRS-232Cとよばれるシリアルポートがあって、D-Sub 9pinのコネクタでシリアル通信したんです。最近はUSBポートしかなくなったんですが、組み込みシステムの世界では UARTがとっても重要なので、仮想的にCOM Portが存在するかのように見せてくれるデバイスドライバーということで、FTDI社はVCPを用意しています。

D2XXって何?

FTDI社の公式サイトにはVCPの他に、D2XXというドライバも置いてありますね。FTDIチップは単なるUSB-UART変換だけではなくて、もっといろんなことができるようになっています。SPIだったりJTAGだったり各ピンの個別操作(Bitbangと呼ばれる)だったり、いろいろできます。こういう高機能なものを使うためにはD2XXが必要になります。単にUSB-UART変換をしたいだけの人には不要です。

D3XXって何?

USB 3.0対応のD2XXです。

まとめ

素人にはFTDI社のVCPドライバは不要です。いろんなサイトの古い情報でいろいろ書いてありますが、とにかく不要です。とりあえずUSBケーブルで接続してうまくいかないことを確認してからインストールを検討してください。

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