電子回路が動くためには電源が必ず必要です。無からエネルギーを生み出して動くことはできません。電源になるのはACアダプタを経由したDC電源、電源回路が作り出すDC電源、リチウムイオン電池、単三電池、コイン電池などの電池などがあります。ACアダプタの場合は電池が何日持つのか気にする必要はないですが、電池を使う場合にはそれが何日間使えるのか、とても重要です。
電池の容量
電池の容量はmAh (ミリアンペアアワー) という単位で表すのが一般的です。モバイルバッテリーが普及した今、かなりメジャーな単位になったのではないかと思います。20,000mAhの大容量モバイルバッテリー、なんていう言い方をしますよね。1mAを20,000時間流すことができますよ、ということですね。平均消費電流が1mAなら20,000時間/24=833日持ちますよ、ということになります。
電池の電圧変動
その電池は何ボルトですか?
これは非常に難しい質問です。単三電池は1.5Vと言われますが、新品は1.7Vぐらいあります。使っていくうちに電圧は下がって0.9Vとかになります。
流している電流量によっても電圧が変わります。大きい電流をひくと電圧は落ちてしまいます。リチウムイオン電池や乾電池はそこまで大きく電圧は落ちませんが、コイン電池はあまり電流を供給する力がないので、あっという間に電圧が落ちます。
消費電流は刻一刻と変化します。電池電圧もしっかり観察する必要があります。
コイン電池の特殊さ
コイン電池というのは、とっても消費電流が少ないもの向けに作られています。マイクロアンペア級です。一瞬だけなら10mAぐらい流せないこともないですが、みるみる電圧が落ちます。休憩させてあげると電圧は回復しますが、休ませないとあっとゆう間に動作可能な下限電圧を下回ってしまいます。しっかりを休ませる時間を作ってあげること、1uAレベル、もしくはもっと少ない消費電流にすることが重要です。
結論
電圧は変動しますので、公称容量がまるまる使い切れるとは限りません。使い方に応じた電池の減り方を把握して電池がどれだけもつのか計算するようにしましょう。
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